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褥瘡 ユーパスタの実験

介護
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目 的

ユーパスタも広く褥創治療や難治性潰瘍の治療に使われている薬剤である。本当に創を治癒させる効果があるのかどうか疑問に思い,自分の体で人体実験することにした。

Material and Method

筆者の右下腿内側に「ガムテープを張っては剥がす」操作を行って皮膚表層損傷を作成した。10回貼付と剥離を繰り返した部位,20回の部位,30回の部位と異なる深さの損傷を作成した。
ここにユーパスタを塗布し,ガーゼで覆い,一日に1~2回,塗布を行った。観察は実体顕微鏡Dino-Lite Plusで行い,拡大率は60倍とした。

結 果

実験前の状態 10回剥離 20回剥離 30回剥離

実験部位の様子。当然のことながら,10回,20回,30回と貼付・剥離回数が増えるほど,皮膚表層が破壊されていることがわかる

10回剥離部位の変化

22時間後 59時間後 72時間後 96時間後

10回剥離した部分には目立った変化はなかった。痛みもほとんどなかった。そして,治癒傾向も認められなかった

20回剥離部位の変化

22時間後 59時間後 72時間後 96時間後

20回剥離を行った部分では,当初は塗布時の痛みはなかったが,3日目に入る頃からピリピリした痛みが出現し,顕微鏡で見ると小さな浅い潰瘍の発生が認められた

30回剥離部位の変化

22時間後 59時間後 72時間後 96時間後

30回剥離部は実験開始直後には痛みはほとんどなかったが,翌日からピリピリした痛みが出現し,日を追って痛みが強くなった。96時間を経過した時点でこの部分全体に潰瘍が認められ,痛みが非常に強くなったため,実験終了とした

イソジンやイソジンゲル,カデックス軟膏を塗布した直後から襲う痛みに比べると,ユーパスタの痛みはそれほどひどくなかった。これはちょっと意外だった。

しかし,数日後にはしっかりと痛みが襲来。時期を合わせて潰瘍も出現した。

10回剥離部にはさほど変化はなかったが,逆に言えば,治癒効果も認められないということである。

いずれにしても,イソジンとイソジン系軟膏(イソジンゲル,ユーパスタ,カデックス)は傷に塗ると痛いという点で共通している。しかも,痛いだけでなく,傷を深くする作用しか認められなかった。こんなものを患者さんの傷に塗っている医者の良識を疑う。

それにしても,こんな代物を販売している薬品メーカーは販売前に,これらの軟膏が傷にどう作用するのかを確かめていたのだろうか。最初にこのような実験をすれば有害であることがわかり,商品として販売するようなことはなかったはずだ。治療に効果がなく,むしろ有害なものであることを知らずに販売しているとすれば,薬剤メーカーとしての見識を疑うしかない。

このページは新しい創傷治療からの転載です

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